【ネタバレ有り】童貞も勝手にふるえてろ

トークイベントで作中の一部に触れているため、ネタバレ有りです
童貞ネタ多めです、観覧注意

受験期に観たくて見逃した映画の再上映が多くて嬉しいです。
その中の一つが大九監督の「勝手にふるえてろ」です。

キネカ大森でトークイベント、しゃべれ場に参加した時の話をしていきたいと思います。

勝手にふるえてろとは…？

24歳独身、恋愛経験無しのOLヨシカは中学時代の同級生イチとの脳内恋愛を楽しんでいた。
そんななか同期のニから告白をされる。
イチとニと二つの恋愛に揺れるヨシカの恋の行方は…？？

という痛快ラブストーリーの今作は
めちゃくちゃ笑いどころが多く、
恋愛特有の辛さが胸に突き刺さる
共感どころの多い映画でした。

当時、松岡茉優が可愛いからだけで見に行く事を決意し
果たして男子高校生にOLの気持ちが理解できるのかと不安はありましたが
めちゃくちゃ面白いストーリーに引き込まれて、万人楽しめる映画だと思います。

勝手にふるえてろ

しゃべれ場トークイベント

なぜこの映画をキネカ大森で見たか、
それは監督と片桐はいりさんとお話ができるチャンスがやってきたからです！

今までいろんな映画のイベントに参加してきましたがよく考えると邦画は初めて！めちゃくちゃ楽しみにしていました。

スクリーン前に大九監督と片桐はいりさんがやってきて一時間に及ぶトークイベントがスタートしました。

まずは大九監督と片桐さん二人のトーク
この二人本当に仲が良く会話がめちゃくちゃ弾むんです。

勝手にふるえてろは笑いどころが多くて
劇場でも声を出して笑う人がたくさんいました。
めちゃくちゃギャグ要素が強いのも
元々大九監督はお笑い芸人を目指していたという話を聞いて納得しました。
しかし、お笑い芸人から監督になるなんて人生何があるかわからんもんだなと思います。

質問コーナー

遂にやってきました！監督と片桐さんに質問をぶつける時間です。
「作品が冬ごろの話ですが冬に公開できるよう調整したのですか？」
「二の俳優として渡辺大知さんをキャスティングしたのはなぜですか？」など
皆さんめちゃくちゃ深い質問ばかり！
そして答える大九監督の頭の中もめちゃくちゃ深くまで作品背景を考えているんです
映画を作る人っていうのはここまで設定を掘り下げて作品を作るのかと感激しました。

僕は出しゃばりなのでどうしてもこういう場があると質問したくてたまらなくなります
そして勝手にふるえてろを観ながら思った一つの疑問をぶつけました。
「ニがヨシカをデートに誘ったり、行動一つ一つがとても童貞臭かったです
ニは童貞ですか？？」と。
ニという男は本当に凄いのです。
クリスマスに奥多摩へ釣りに行ったり。
突然キスをしようとしてみたり
これはモテない男のテンプレートだろと鼻で笑ってしまうくらいに童貞臭いのです。

大九監督「ニは、、、人並みに恋愛経験を積んでいます
ヨシカのことを想うゆえにあのような行動を取ってしまうのです
きっと童貞ならヨシカの振り回す言動を許してしまうと思いますがニは許しませんでした
まぁ私が童貞だった経験がないのでわかりませんが笑
ニは童貞じゃないです」

僕は衝撃を受けました。
勝手にふるえてろを観ながら思ったこと、
それはヨシカがニを振り回すシーンで僕は「このシーン俺なら許すだろうな」と思ったからです。
童貞丸出しな質問をした上、しっかりとした答えが返ってきて僕は勝手にふるえました。

そしてめちゃくちゃ説得力があるんです。
ずっとニを童貞だと思って映画を見ていたからこそ「ニはヨシカを大切に想っているし、人並みに傷つく」という言葉を踏まえて映画を振り返るとどのシーンも辻褄が合うんです。

サイン会にて

大九監督と片桐はいりさんに写真とサインをしっかりもらいました、家宝です。

その時にも「あっ！童貞疑惑の！」って監督に言われてまたふるえました。
「受験期ずっとこの映画見たくて、先週受験が終わってやっと観に来れてめちゃくちゃ楽しかったです！！」と監督にしっかり伝えて
「受験終わったのに童貞なのか笑」と笑われて一周回って覚えてもらえてよかったです。

作り手の話を聞くと作品のディープな部分も触れられるし、監督の人間性や経験が作品に反映してるのも実感できるトークイベントで勉強になりましたし
何より楽しい１日でした。

後書き